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タネまき

 花壇の作り方

1. はじめに
  準備編
2. 場所の整備
3. 必要な道具
4. 堆肥づくり
5. 栽培計画
  実践編
6. タネまき
7. 定植
8. 球根の植え付け
9. 病虫害
10. 花がら摘み/切り戻し/追肥
11. タネとり
12. さし木
13. ひとり生え
14. プランターでの栽培

花が咲いた花壇

 家庭の花壇では、ポット苗を購入してきて植えるのが楽です。様々な種類の苗が販売されており、価格も60〜100円程度です。しかし、学校の花壇は広いため、数多くの苗が必要になります。植物の命との触れあいを楽しむという点でも、できればタネから苗を育ててみてください。
 タネまきの適期は、ほとんどの植物が4〜5月か、9〜10月ですが、ハボタンなどのように夏にタネをまきます。種類ごとの適期や特有の注意点はタネの袋に書いてあるので、それに従ってください。タネまきには2つの方法があり、花壇へ直接タネをまく「直まき」と、タネを容器などにまいてある程度成長させた後で花壇へ植え付ける「箱まき」が行われています。

直まき

 「直まき」は比較的大きなタネの植物(ヒマワリヒャクニチソウコスモスキンセンカナスタチウムスイートピーなど)に向いている方法です。まず、花壇に20〜30センチ間隔(ヒマワリのように大きくなる植物の場合には、もっと間隔をあける)で、タネの大きさの2倍程度のくぼみをつけます。それぞれのくぼみにタネを2〜3個やや離してまき、タネがかくれる程度に土をかぶせ、じょうろで水をたっぷりかけます。発芽して葉が数枚出てきたら、同じ場所から複数の芽が出ている場合は最も生長がよいものだけを残して、他は抜き取ります。また、直まきが適している植物でも、花壇に別の花が咲いていてタネがまけない場合や、補植用の予備苗を作りたい場合は、直径9センチのポットに肥料を混ぜた培養土を入れ、それにタネをまくとよいでしょう。

箱まき

 「箱まき」は少し手間がかかりますがより確実に苗を育てることができる方法です。タネが小さい植物はこの方法で苗を育てます。まず底が浅い植木鉢(いちごパックの底に、水抜きのための穴を数カ所あけたものでよい)などに市販の培養土を入れ、板きれなどで土の表面を平らにならします。次にタネをなるべく高い位置(箱からこぼれない程度の高さ)から、できるだけ箱全体に均等に散らばるようにぱらぱらとまきます。一つの箱にあまりたくさんのタネをまかないようにするのがコツです。タネが余ったら、箱の数を増やすとよいでしょう。タネをまき終えたら薄く土をかぶせ、じょうろで水をたっぷり与えます。発芽するまでは日陰に置いて適切に水をかけ、乾燥させないよう管理します。新聞紙などをかぶせておくと乾燥しにくくなり、雨によってタネが飛ばされることを防いでくれます。季節によってはカビが発生して発芽率が悪くなるので、注意してください。発芽したら新聞紙を取り除いて、日当たりのよい場所へ箱を移し、土の表面が乾いたら水をかけます。
 葉が数枚出てきたら1株ずつなるべく根に付いている土を落とさないよう注意しながら育苗用プラスチックポット(直径7.5センチのものg使いやすい)に植え替えます。植え替えるときの土も、市販の培養土(元肥が配合されていない場合は肥料を加える)を用いるのが無難です。子葉が残っている株の場合は、子葉を痛めないよう、また土に埋めてしまわないよう注意してください。苗を植えたポットは浅いかごなどに並べて、日当たりのよい場所に置きます。かごの周辺部のポットは乾燥して育ちが悪くなります。逆に、中心部のポットは込み合っているため、茎や枝が無駄に伸びてしまいます。時々周辺部と中心部を入れ替えてください。葉がポットの表面をおおう程度に育ったら、花壇へ植え込みます。

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