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このデータベースについて

 このデータベース(『お手軽工作100選』)は、愛知教育大学理科教育領域の松原裕美さんが、生活科教育講座の野田敦敬教授の指導で、2009年度に卒業研究で作成したデータベースをホームページ化したものです。

1.本データベースの目的
 平成20年の学習指導要領改訂において、改善の具体的事項の一つに、「児童が自然の不思議さや面白さを実感するよう、遊びを工夫したり、遊びに使うものを工夫して作ったりする学習活動を充実する」1)と述べられた。特に内容(6)「自然や物を使った遊び」では、「身近な自然を利用したり、身近にある物を使ったりなどして、遊びや遊びに使う物を工夫してつくり、その面白さや自然の不思議さに気付き、みんなで遊びを楽しむことができるようにする」2)とあり、生活科におけるものづくりが重要な活動として位置付けられた。ここでは「遊び」の工夫に加えて、「遊びに使う物をつくること」への工夫が明記され、つくることと遊ぶこと双方の試行錯誤の過程が重視されるようになった。しかし、扱うおもちゃ教材については明記されておらず、教師は取り扱うおもちゃ教材を、幅広い中から選ぶ必要がある。
 そこで、教師が生活科の授業で扱うおもちゃ教材を選ぶ際の手引きとなればと願い、本データベースに、児童の身近にある物を活用したおもちゃ教材を集めた。

2.データベースの内容
(1)データベースの概要
 生活科教科書、先行研究、図書資料から、100種のおもちゃを選定した。記載する項目は、扱う自然事象、材料、用具、つくり方、遊び方、材料の手に入りやすさ、つくりやすさ、製作時の工夫、遊び方の工夫、予想される子どもの気付き、製作時間の目安の11点である。
(2)扱う自然事象について
 風、水、光、ゴム、磁石、空気、おもり、てこ、その他の9つの柱を立てた。
(3)材料の手に入りやすさについて
 3段階で評価した。学習指導要領解説において、身近にあるものとして例示されているもの(紙、ひも、ポリ袋、空き缶、空き箱、ストロー、割りばし、ペットボトル、牛乳パック、紙コップ、トレイ、輪ゴム、磁石)のみで製作が可能なものを「易」とした。また、身近にあるものを含め、家庭にあるもののみで製作が可能なものを「普」とした。以上にあてはまらないものを「難」とした。
(4)つくりやすさについて
 3段階で評価した。製作に要する時間が20分以上であること、製作の工程が5つ以上あること、製作に器用さや正確さが要求されることの、いずれかにあてはまるものは「難」とした。
(5)予想される子どもの気付きについて
 活動自体の面白さや自然の不思議さに気付くことを重視し、扱う自然事象の働きや性質への気付きに留まらず、遊びやつくり方、材料への気付きなどについても記した。

文献
1) 文部科学省「小学校学習指導要領解説生活編」,日本文教出版,2008,p.5
2)上掲書1)p.32


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