
『プルトニウムの語源・冥王星』 |
プルトニウムは人体に極めて有害な放射性元素です。プルトニウムからの放射線のみならず、化学的にも有害な猛毒の元素です。プルトニウムは、ウランへ重陽子(陽子と中性子から構成された粒子)を照射して得られたネプツニウムネプツニウムから誕生した生成物から、発見されました。プルトニウムはネプツニウムの次の元素です。ネプツニウムは海王星に因んで命名されました。プルトニウムには海王星の次の惑星であった冥王星に由来する元素名が与えられました。イラストにはプルトニウムの語源となった冥王星の他に、海王星と太陽が描かれています。冥王星は惑星として取り扱われてきましたが、同様の惑星が他にも発見されたため、2006年から準惑星の1つに分類されるようになりました。プルトニウムは放射線を利用した原子力電池の原料として、人工衛星の電源に利用されています。また、プルトニウムとウランの混合物(MOX燃料)を原子炉の核燃料として使用する試み(プルサーマル計画)が始まっています。 |