ホーム
テクネチウム
原子番号:43 元素記号:Tc

テクネチウムが生成する反応を描いたイラスト
『テクネチウムの合成方法』
 テクネチウムは人類が初めて合成した元素です。43番元素は長らく未発見でした。43番元素とは原子番号が43の元素で、中心部に43個の陽子が存在します。理論的な研究より43番元素は不安定な元素であることが分かり、人工的に合成することが検討されました。イタリアの物理学者セグレとペリエは42番元素(モリブデン)に1個の陽子を取り込ませることが出来れば43番元素が誕生すると考えました。モリブデンに重陽子(陽子1個と中性子1個からなる粒子)を衝突されたところ、新元素が合成されていることを確認し、テクネチウムと命名しました。イラストではテクネチウムが誕生する様子が描かれています。テクネチウムは不安定な元素です。放射線を出しながら別の元素へと変わっていきます。テクネチウムには体の細胞と結び付きやい性質があり、体内に注射して、ガンの存在や脳の血管の状態などを調べる検査に使用されています。
テクネチウムのデータ
発見の歴史 1937年にイタリアの物理学者セグレとペリエが確認。
名前の由来 「人工の」を意味するギリシャ語 technikos。
性質や特徴 人類が初めて合成した元素。
主要な用途 放射線診断薬。

前の元素 次の元素
モリブデン ルテニウム


ホームサイトについて画像についてリンクについてメール元素名リスト
Copyright (C) 2010-2012 国立大学法人 愛知教育大学. All Rights Reserved.